レディースファッションに比べてアイテム数が限られているメンズファッションにおいて、靴は特別な存在です。
男のお洒落は足元からというように靴の役割はとても大切なのです。
あなたの足元は見られている。
よく言われる話で、ホテルのドアマンはお客様の足元を見て、そのお客様がどんな人なのかを判断するそうです。
靴が汚れているのは論外。彼らは履いている靴の良し悪しまで見ているのです。
歩き回るビジネスパーソンはコストを考慮していい。
洋装ファッションの先進国は、靴を脱ぐということがほとんどない文化です。それにひきかえ日本は素足でいることが多い。自ずから靴の用途が違ってきます。
例えば、商談でお客様のご自宅に伺うことを想定してみてください。家の中に入る段になると靴を脱がなくてはなりません。だから、脱ぎ履きしやすい靴を求めたくなるのは理解できます。
また、営業で歩き回る人の靴は、踵がすり減っても仕方ないのかもしれません。こういう仕事靴、作業靴は安価なものを頻繁に取り替えながら履くのがいいと思います。
こんな環境でも靴には気を遣いたいものです。逆に考えると、こんな環境にもかかわらず、靴を綺麗に大切に履いている人はお洒落にエレガントに映ります。
ここまでは主にビジネスに用いるスーツに合わせる靴をを想定して書きました。
カジュアルな装いに合わせる靴は?
カジュアルな装いではどうでしょう。
カジュアルな革靴の代表はローファーやスリッポンです。素足に履いてカジュアルダウンしてみましょう。
また、コットンやリネンを使ったちょっと砕けたスーツでもローファーは活躍します。
季節感を感じさせるスーツは、ベージュやブラウン、定番のネイビー、爽やかなブルーなどの色がオススメです。
さらにカジュアルなアイテムとしてローテクスニーカーをオススメします。50代からのカジュアルファッションは、若者に媚びない、真似しない独自のものを考えたいからです。ハイテクスニーカーはわれわれ世代には重過ぎます。
サラッとローテクスニーカーで足元を軽快に見せましょう。中でも白のスニーカーは必須アイテムです。
如何でしょうか?
靴はメンズファッションの特別なアイテムだということがおわかりいただけましたでしょか。靴を考えると興味が尽きませんね。
靴に限らず、アイテム数の少ないメンズファッションは、一点一点こだわりを持って選んでいきたいものです。