私の40代のファッションを一言でいうと「煌びやかなファッション」となるだろう。
わかりづらければ下の写真を見て貰えばわかると思う。
タートルセーター、ジャケット共にエルメス。パンツPT 01。ダブルモンクストラップの靴ジョンロブ。時計ジャガールクルト。
煌びやかというくらいだから服にかける金額もやたらに多かった(😂)。
まだ靴屋だった頃のベルルッティ。フランクミュラーの時計。なんか煌びやかを通り越して「嫌味」に感じるかもしれないと、妻に言われた。
そんなファッション、普通の人にはとても参考になるようなものではない。もう完全なファッション人間。
ファッションを生業としている業界やスタイリストそのまんまのファッションだったと思う。
だってエルメスのショップで、「ショーから出てきたよう」と褒め言葉(お上手だろうけど)を頂いた。
その時、上から下までエルメスで固めていたからだ。40代のファッション、嫌味ついで書くと。イエローのタートル。チャコールグレーのジャケット。ネイビーのパンツ。靴はその当時入手困難だったハイキングというブーツ。これだけ完璧にエルメスしてれば、ショップスタッフは喜んで当たり前。お上手だって言いたくなるだろう。
こんな40代のファッションと50代60代のファッションは明らかに違う。
まずはブランド物のアイテムがほぼ消えた。残っているのは靴一足とスーツだけ。あとは断捨離した。もちろんエルメスのアイテムも。
50代になってブランド物を着ていることに恥ずかしさが出てきた。また「ブランド物をある程度纏ったからいいや」という気持ちもある。
ファッションはお金をかければお洒落になるわけではないことはわかっていた。それなのにその実践が40代ではできていなかった。
50代60代のファッションはシンプルなもの素朴なものでいい。煌びやかでなくてもいくらでもお洒落はできる。
だからと言って、高級な商品をすべて否定するつもりはない。高級なものにはそれなりの価値がある。
ただ40代の私のようにすべてを高級なもので固めることはないのだ。これは翻るとすべてをユニクロで纏めていることに似ている。
リーズナブルなものと高級なもののバランスを考えることが50代60代のファッションに必要なことである。
私のようなファッションの変遷を通らなくても50代60代ならではのお洒落は可能だ。
また話はファッションを学ぶことに戻ってしまうが、学ぶことによって得られるものは大きい。
ファッションを学ぶということを受け入れるのは、50代60代では少々違和感があるかもしれないが理解してほしい。
なるべく失敗しない方法で慎重にアイテムを厳選する。これを行なっていけば50代60台のファッションは決してブレない。