知識なきセンスは破綻する。
やっぱり知っているのと知らないのとでは雲泥の差がある。
例えば、百貨店(別に百貨店を貶めるつもりはないけれどこの目で見たままを書くとこうなってしまうだけだが…)でセールに見かけぬブランドが並んでいる。この「見かけぬブランド」というのが知識。
いつも疑問なのだが、百貨店はどこからこういったブランド(メーカー)を引っ張ってくるのか不思議である。
こういう服に販売員のおばちゃんがついて売っている。おばちゃんは販売のプロなのであって、ファッションのプロではない。
ここら辺を見誤るとこういう訳わからないうちに服を買ってしまう(買わされてしまう)ことになる。
百貨店だから安心という時代は終わっている。いや〇〇だから安心ということも言えなくなっているのが現状だ。
偽ブランド品を考えてもわかること。未だ偽ブランドが横行しているのは買う人がいるからで、需要があるから作る(供給)する。
今は何を信じ何を信頼しないかを自分で決めなくてはならない。他人に頼っている暇はない。
それには相応の知識が必要である。先程の百貨店のブランドの件も、知らない(無名)ブランドであることを知らないとつい手が出てしまう。ある程度良いと言われるブランドの知識を蓄えなくてはならない。
また難しいのは「良いブランド」の定義だ。
私の定義では「信頼できるショップが扱っているブランド」である。
遡ると、今度は信頼できるショップって何?ってことになる。ここでまた知識がいる。
大雑把で申し訳ないが、いわゆるセレクトショップは信頼できるうちに入る(例外もある)。
販売員がおばちゃん販売員と違って、ファッションのプロが多い。
彼らに注目してほしいのは着ている服のセンスよりも彼らが持っているファッションの知識である。
たぶん始めは気恥ずかしかったりするだろうが、コミュニケーションを取っていくうちに彼らのファッションの知識が豊富なのに気づく。
大切なのは知識を蓄えた後でどう処理していくかである。知識を知識のまま眠らせていたら、ただの蘊蓄頭でっかちになってしまう。
知識を体に取り込むには行動すること。ファッションで言えば服を着ることである。
今ある服から離れ新調した服を着て、変だと思ったら修正する。トライ&エラーだ。
まったく失敗なしにお洒落になれるほど甘くはない。たっぷりの知識と情熱があれば年齢なんか関係なくお洒落になれる。
まずは第一歩を踏み出してほしい。