こんにちは。
金子マサオです。
熟年の大人が若者と同じような靴ではなく、どこに行っても恥ずかしくないもの。そんな名靴をご紹介します。
「お洒落は足元から」と言われるように、ディテールにまで気を配ることこそお洒落を一歩進める秘訣です。
言わずと知れたピスポーク靴を作る工房です。ここのピスポークをそのまま既成靴に落とし込んだものがこちらの逸品。
外見の形だけをみるだけではこの靴の本質には迫れません。とにかく足入れしてみることです。
今までと別次元のフィット感が得られます。足裏に吸い付くような感触は「私のために作ったもの⁉︎」まさにピスポークと見紛うよう。
なるほどハンドゾーンウェルテッドの成せぬ技。内側からも名靴は語るものなのです。
ジョンロブ
ちょっとめんどくさい説明になりますけれどお付き合いを。
イギリスで誕生したジョンロブは、パリに出店しましたが、経営難に陥りエルメスの傘下に入ります。
このパリにあるジョンロブパリが現在、ジョンロブとして世界に進出しているシューメーカーです。
イギリスの本家ジョンロブはピスポーク専門のまま現在も営まれています。
ジョンロブパリはイギリス製の靴です。ノーザンプトンという場所で作られてます。
グッドイヤーウェルト製法で作られる靴は初めは反り返りが硬いのですが、インナーの下に引き詰められたコルクが沈み、足裏に合うよう変形していきます。
徐々に慣らしていく。これ一つの楽しみと思っていただければ。
近年、ジョンロブも変化に対応しようと、アーティスティックディレクターを採用しました。
伝統と感性の融合。
伝統を踏まえたフィリップチⅡに代表されるドレスシューズは、女性の感性が加わりさらに進化していくことでしょう。
サンクリスピン
オーストリアのウィーンで創業したメーカー、サンスクリピン。オーストリアの靴と聞くと聞き慣れない感がしますが、申し分ないほどの作りの良さです。
現在はルーマニアの工房でハンドメイドのプレタラインとピスポークを作っています。日本では、パターンオーダーを含めたプレタラインの靴を購入できます。
ハンドメイドによる工程で作られる靴は、品質を維持するため月間の生産量をセーブしているほどの拘り。
外見はイギリスやフランスの靴とは違った趣があります。
近年はトータルウエアブランドに成長したベルルッティ。
でもここのブランドの始まりはシューメーカーです。
ベルルッティと言えばバティーヌと呼ばれるアンティーク調の色入れです。これを可能にしているのが門外不出の皮革、ベネチアレザー。
ベルルッティだけが使えるこの皮革から生み出される靴は芸術品のような美しさがあります。
靴という実用品をここまで昇華させたのはまさに偉業と言えるでしょう。
メイドインイングランドを代表するシューメーカー。グッドイヤーウェルト製法。堅実な作りが人気の要因です。同じイギリス製のエドワードグリーンやジョンロブよりも価格が約半分なのも魅力の一つでしょう。
セレクトショップなど多くの別注品がリリースされてます。