こんにちは。金子マサオです。
昨日に引き続きオーダースーツを取り上げます。
オーダースーツを作る過程がわかったところで、どこの頼んだらいいのか不安ではありませんか?
至る所に「オーダースーツ」を謳っているところがあります。
「オーダースーツ一着29,000円」という広告があるくらいなので、私が推奨しているオーダースーツは「高いんじゃないの?」と言われそうです。
29,000円と300,000円。かなりの金額の差ですね。
何故こんなに価格に差が出るのかというと理由は二つあります。それは作り込みにかける時間、クオリティです。
オーダーした場合のスーツにかかるのは、作り込み代(縫製工場ならば工賃、仕立屋さんならばお仕立て代となります)+生地代がかかり、あとは付属品(ボタン、裏地など)。
純粋なコストはこれだけなのですが、あとは「時間」というコストもあるのです。
スーツに限らすジャケットやパンツなどを裁断する前に、アイロンで生地のクセ取りということをします。
生地独自の織りクセをアイロンを当てながら取る工程です。(服飾業界ではアイロンワークと言いっています)。
また織られたばかりの生地は一週間ほど何も手をつけずに寝かせることもするそうです。
生地代以外にこういった目に見えない手間に対するコストと時間がかかるからウン十万円となってしまうのです。
一方、価格が安いスーツはこういった工程を極力省いて作っています。
それなりには仕上がっているのですが、細かな作り込みは難しい。
やはり早く手に入れたいですか?
スーツ作りの時短を考えるならば、出来上がっている既製服の方がいいと思います。
それでもオーダースーツを作るだけの理由はあるのでしょうか?
オーダースーツがすべての既製服よりも良いとはかぎりません。
手間というコスト、時間というコストは作り手の想いが詰まっているように感じるのは私だけでしょうか。
こんな時代だからこそ、職人の手による本物に触れることもあっていいのでは。
シニア世代には作りのいいものを是非とも着ていただきたい。
最初の問いの答えは、仕立屋またはセレクトショップ、オーダーサロンが我々がスーツをオーダーすべきところです。
ビームス丸の内店
https://www.beams.co.jp/shop/bhm/
ペコラ銀座
https://www.pecoraginza.com/
伊勢丹メンズ館&日本橋三越 オーダーテイラー