50代からのメンズファッション_masao

50代、シニア世代までのメンズ・スタイリング

50代60代、無関心だったファッションを学ぶ心得とは?

 

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20代〜30代、30代〜40代をどう過ごしたかによって今のファッションがある。


20代〜30代は社会人になって多くの人が「スーツ」を着る機会が増えたと思う。その分スーツを着ていればいいと簡単に考えていたことだろう。


スーツを脱いだ時のことなど考えることはなかった。プライベートな服は何でもいい、くらいの気持ちだったのだろうか。


少しは気を遣って外出時にはチノパンくらいは履いていた。


本当に無頓着な人はビジネススーツをそのまま着て休日を過ごしていたのではと思ってしまうくらいスーツ (ジャケット)を着ている光景を目にした。


ビジネススタイルとプライベートスタイルの境目が曖昧なファッションに身を包み、「お洒落」をすることから遠ざかっていった。

 


30代〜40代はファッションへの無関心がさらに加速する。ただ着れればいい。何の服を着るのを考えるのがめんどくさい。できれば考えたくない。


こういうことを繰り返すうちに「ダサい」というレッテルが貼られ、ダサオヤジができ上がる。


30代40代の仕事盛りの時は着るものを考える余裕などなかったとも言える。仕事に没頭することで多忙を極め、お洒落とは無縁の生活を送っていた。


50代60代は、人生80年としてあと残りの20数年で何ができるのかを考える頃だろう。


人生の半端を過ぎ今更ながら自分を見つめるようになる。仕事の面ではひと段落ついてあとは後進に道を譲ることが最大の務めと考えている人もいるし、さらに向上心を持って先のことにチャレンジする人もいるだろう。


どちらにしても20代から50代、60代まで忙しく走り回った時間を「身なり」に費やすはなかったのでは?


ふと、この年齢になって初めて、自分に欠けているものを気づいた。いい年したオヤジやジジイでも今更なながらお洒落になりたいと。


ファッションに無関心だったツケが回っていることを覚悟の上、お洒落になることを選んだのならば、ファッションの基本を徹底的に学ぶしかない。


クリアすべき課題はたくさんある。懲りずに一段一段、階段を昇るように知識を得ること。次に実践の中でトライ&エラーを繰り返していく。ファッションの学びに飛び級はないからだ。

 

何もしなければそのままの停止状態。一歩踏み込めば、きっと新たな世界が広がっているのがわかるだろう。

 

ファッションは人生に広がりを持たせ、豊かにしてくれる。

 


 

50代60代、ファッション初心者は遊び過ぎに注意すること。

 

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年を重ねたオヤジやジジイがついつい遊び心でコーディネートをすると全身の見た目が変な方向に行ってしまうことがある。


遊び心はあってもいい。けれどファッション初心者がコーディネートをするときには過剰な組み合わせを避けたい。


例えばスーツ。いつもよりお洒落に着こなしたがためネクタイ、チーフ、ネクタイピンとどれも盛り込んでしまう。シンプルなネクタイでちょっとだけ遊ぶというのならわかるが…。


スーツ 、ネクタイ、チーフはそれぞれ色味を統一することで全身のバランスが取れるものだ。


ファッション初心者はお洒落の「遊び心」には注意したい。シンプル・イズ・ベストがいい。

 

この「シンプル」にするということがお洒落初心者には難しいらしい。どうしてもスーツ、ネクタイ、チーツの3つの色味を統一することができていない。

 

それぞれのでコーディネートに連続性をもたせることが大切なのだ。例えば、ネイビースーツ×ネイビー系のレジメンタルタイ、チーフもネイビー系。

 

もちろん、チーフを白に変えることもできる。
チーフだけ色味が違うけれど、白は万能色と考えていい。

 

ちょっと改まったシチュエーション(プレゼン、商談)では白のチーフがいいだろう。派手すぎてもダメ。抑えためファッションがビジネスには適している。

 


カジュアルスタイルでも「遊び」が過ぎると変なコーディネートになる恐れがある。お洒落初心者はなぜかブランドアイコンが好きらしい。

 

大きなロゴの入ったもの。例えばベルトのバックル、ロゴ入りスニーカー、バッグ…。なぜこういうアイテムを使うとコーディネートが変になるのか?


それは全身のバランスが崩れるからである。
皆さんはアイテムに刻まれたロゴが相当に主張があることを甘く見過ぎている。

 

ブランド物のロゴは誰でもが知っているものほど主張が強い。


一点だけこういうものを盛り込んでも、全身のバランスが崩れるだけである。

 

コーディネートは頭から爪先まで全身のバランスで成り立つ。ベルトのバックルだけブランド物のロゴが目立つようではバランスを崩す。

 

やはりファッション初心者は、盛り過ぎることを考慮に入れると、シンプルよりもミニマムを意識するくらいがちょうどいいかもしれない。その方がバランスが取りやすいと思う。

 

もっと言えば、チーフはなし。スーツにネクタイだけでもコーディネートに困ることはない。

 

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50代60代に知ってて貰いたいトレンドカラーの成り立ち方。

みなさんは聞いたことがないかもしれないが、パントン(PANTONE)という国際的なカラートレンドを発表している組織がアメリカにある。


出版業や印刷関係の人ならば、パントンと言えば、DICと並ぶ印刷の色見本が思い浮かぶだろう。


ちなみにDICとは、DICグラフィックス株式会社の出しているカラーガイド(色見本)のことをいう。


同じようにパントンも色見本を出している。DICは印刷に特化したカラーを生業としているが、パントンはその年のトレンドカラーを「カラー・オブ・ザ・イヤー」として発表し、パントンのカラーはデザイン界やファッション業界に影響を与えている。

 

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というような蘊蓄を書いてみたけれど、皆さんは関心があるかな?


ところでじゃあ、パントンの今年2020の「カラー・オブ・ザ・イヤー」はなんだろうか?


「クラシックブルー」と言われる鮮やかな青。すでにハイブランドのシャネルやマーク・ジェイコブスが取り入れているとか。


これら上位にあるブランド(川上にある)から下に下流れるようにトレンドが広がっていく。


トレンドってただ皆んなが同じことをしているから流行っているというだけではなくて、作られる流行ってものもあるのだ。


日本では「日本流行色協会」(JAFCA)というファッションカラーのトレンドを発表している機関がある。ここはグローバルなカラーを選定している「インターカラー」(国際流行色委員会)に参加している。


インターカラーで選定される色は約2年先の色である。2年先ということは今年2020年の色トレンドは1998年には発表されていたことになる。


この2年という月日をかけてさっきの川上から川下へ(われわれ生活者)流れていくのである。


日本流行色協会の定めた2020年の色はパントンとは対照的にビビッドなレッド「ヒューマンレッド」である。

 

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ここまで対照的だとなんか変な感じもするがトレンドってこんなものなんだっていうことがわかって貰えたらいい。


トレンドを意識するなって言っているのにトレンドカラーの話っていうのもねえ。


ほんと蘊蓄ですから。あくまでも。

 

50代60代、知識はセンスを凌駕するか⁉︎

 

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知識なきセンスは破綻する。
やっぱり知っているのと知らないのとでは雲泥の差がある。


例えば、百貨店(別に百貨店を貶めるつもりはないけれどこの目で見たままを書くとこうなってしまうだけだが…)でセールに見かけぬブランドが並んでいる。この「見かけぬブランド」というのが知識。


いつも疑問なのだが、百貨店はどこからこういったブランド(メーカー)を引っ張ってくるのか不思議である。


こういう服に販売員のおばちゃんがついて売っている。おばちゃんは販売のプロなのであって、ファッションのプロではない。


ここら辺を見誤るとこういう訳わからないうちに服を買ってしまう(買わされてしまう)ことになる。


百貨店だから安心という時代は終わっている。いや〇〇だから安心ということも言えなくなっているのが現状だ。


偽ブランド品を考えてもわかること。未だ偽ブランドが横行しているのは買う人がいるからで、需要があるから作る(供給)する。


今は何を信じ何を信頼しないかを自分で決めなくてはならない。他人に頼っている暇はない。


それには相応の知識が必要である。先程の百貨店のブランドの件も、知らない(無名)ブランドであることを知らないとつい手が出てしまう。ある程度良いと言われるブランドの知識を蓄えなくてはならない。


また難しいのは「良いブランド」の定義だ。

私の定義では「信頼できるショップが扱っているブランド」である。


遡ると、今度は信頼できるショップって何?ってことになる。ここでまた知識がいる。


大雑把で申し訳ないが、いわゆるセレクトショップは信頼できるうちに入る(例外もある)。


販売員がおばちゃん販売員と違って、ファッションのプロが多い。


彼らに注目してほしいのは着ている服のセンスよりも彼らが持っているファッションの知識である。


たぶん始めは気恥ずかしかったりするだろうが、コミュニケーションを取っていくうちに彼らのファッションの知識が豊富なのに気づく。

 


大切なのは知識を蓄えた後でどう処理していくかである。知識を知識のまま眠らせていたら、ただの蘊蓄頭でっかちになってしまう。


知識を体に取り込むには行動すること。ファッションで言えば服を着ることである。


今ある服から離れ新調した服を着て、変だと思ったら修正する。トライ&エラーだ。


まったく失敗なしにお洒落になれるほど甘くはない。たっぷりの知識と情熱があれば年齢なんか関係なくお洒落になれる。


まずは第一歩を踏み出してほしい。

50代60代、ファッションの取り巻く環境を知るということ

 

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セールが収束し(終わってないけど、実質終わっている)、明日以降、喧騒はなくなるだろうか。ショップのハンガーラックも寂しくなってきた。


ショップは面白味がない。こんな時こそクローゼットの見直しをしてみるには最適だ。


今までに溜め込んだ服を処分する。処分が嫌ならメルカリなりラクマなりに売りに出す。


50代60代になってもしや30歳くらいの遺物を持っている人もいるんじゃないの?


そんなことやっているからダサままなのだ。


ハッキリ言って昔から変わらぬ服、似たような服を着ていることがダメダメなんだ。


オッサン、ジジイがジジイ服を着るからダサくなる。年以上のジジイに見られる。


どこに行けばカッコ良くなれる服があるかを知ること。知らなければ先には進めない。


年齢がいくとお仕立て券という贈り物が来る場人もいるだろう。これは百貨店のオーダーのお仕立て券であることがほとんど。


さて、百貨店での買い物はお勧めしていなかった。百貨店のお仕立てではカッコよくなれない。なぜか? 日本的な独特の古さが感じられるからだ。


スーツの聖地イギリスでも歴史ととも現代の仕様になっているけれど、こちらではできていない。


これはオーダースーツに限ったことではなく既製服でも同じである。


みなさんはあまり関心があるかどうかわからないが、アパレル産業は今瀕死の状態なのだ。


特に百貨店で商売をしてきた大手アパレルメーカーが低迷している。


今アパレルの舞台は百貨店から離れている。EC(ネット通販)が伸びていて近い将来、リアルとネットが逆転する可能性もある。


多分に作り手側より消費者が利口になったのだと思う。


シーズンインにプロパー(セール前の価格)で買うことの意味をどこまで正当化できるのか。


「どうせセールで安くなるじゃん」と、アパレル産業の戦略がバレた今、われわれはもっと賢く接することもできる。


だから一着の服を買うことを簡単に考えてはいけない。


それが本当に必要なものなのかを自問すること。また、50代60代のわれわれが買ってもダサくならないショップを選ぶこと。服に纏わる様々なことを情報としてキャッチすること。ファッションは流行だけでない。ファッションは服の仕様だけでもない。


ファッションを見つめると社会情勢も垣間見える。ファッションに触れることによって、ライフスタイルを築く一助にすることができるのだ。

50代60代、目指せ!普通のお洒落。普通のファッション。

 

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ファッションやお洒落という言葉には煌びやかなイメージ、派手なイメージが付き纏う。
ファッションショーやコレクション、映画のレッドカーペットイベント、音楽の祭典などでも衣装が注目されることからもファッションは華やかなイメージがあります。


こういう派手なイベントの一夜限りの衣装が躍るファッションと、われわれが目指しているファッションとは同じではありません。


ファッションやお洒落をすることが華やかで派手で煌びやかなだけだったら、われわれはお洒落をする意味はないのです。


ハイブランドのコレクションに出てくるような服は非日常的な要素を多分に含んでいます。服はデザインされるものという考え方からファッションが生まれています。


また、こういったコレクションの服(衣装に近い)の他に過多なデザインのされた服もわれわれの求めているファッションやお洒落とは違います。


われわれは日常の中で半歩先になるくらいのファッション、普通のお洒落を目指します。


「普通」という言葉をイメージするのは難しいければ、「ベーシック」「シンプル」ということを包含する言葉だと思っていただければいいでしょう。


アイテムを考えてみるとわかりやすいと思います。


コートの代表はチェスターフィールドコートやトレンチコート。もちろんクラシカルなもの、トレンドを意識したもの、デザイナーの個性があってもいい。しかし、基本はオーセンティックであることが必須です。


ハイブランドで言えば「トムフォード」の服がとてもわかりやすいでしょう。このブランドはクラシカルな要素と個性がバランス良く表現されています。


写真のグレースーツは立体的なウエストのシェイプ、それとこのブランドの特徴と言える大きなピークドラペルがクラシカルな印象を与えています。

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何がクラシカルで何がオーセンティックな服なのかを知らなければ、「普通のお洒落」はできません。奇抜ではなく質素であるにもかかわらず、突き抜けたカッコ良さ。これは真摯な服作りを通して表現されている証です。

 

トムフォードのような高級スーツとまではいかないまでも、普通にお洒落ができるブランドも多数あります。

 

私は、「お洒落をしてます!」という意気込みがあるお洒落よりも「なんだかお洒落だなあ」くらいの印象の方が本当にお洒落なんだと思います。

 

50代60代だからと言って、別に高級品を持つ必要はないのです。ただトムフォードのような世界観のあるブランド、メーカーをご自身で探して、自分に合う「普通」にカッコいいお洒落を身につけてください。


 

50代60代、今年はお洒落を学んでみる。

明けましておめでとうございます。🌅
元旦から晴天に恵まれました。
皆さんはどんな正月を迎えましたか?


昨年に比べ私の地元は静かです。開いているのはコンビニくらい。ドトールコーヒーがお休みということもあり、犬とのカフェタイムのない元旦を過ごしました。


明日は初売りSALE。街は何処も大勢の人でごった返すが明らかなので、まったりと静かに犬と過ごそうかなと。

 

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前書きがながくなりました。今日はファッション、お洒落の「学び」についてです。


このブログの読者にお洒落になるために何か特別に学んだ経験のある人はほとんどいないと思います。


若い頃からファッションを「学び」と捉えてない私たちは、残念ながら最低限ファッションの基本を学ばなければお洒落なれません。


若い頃は雑誌、映画、音楽からファッションを取り入れていた。まだ男性ファッション誌というカテゴリーがないに等しい時代でした。私の経験ではポパイの影響が大きかった。

 

今と比べて情報量の少ない時代でもお洒落でカッコいい人はいました。

 

2020年、今の時代、情報がたくさんあるからやろうと思えば、ファッションを学ぶ環境は整っています。ファッションやお洒落を若い時だけのものと思ってはならない。50代60代になった皆さんでもお洒落を学ぶのにできることはたくさんあります。

 


1.ファッション誌を見る。
2.ウィンドウショッピングする。
3.ファッションサイトのショップを見る。
4.インフルエンサーのファッションブログを見る。
5.ファッション関連本を読む。
6.お洒落な人に聞く。
7.スタイリストにアドバイスしてもらう。
8.ファッション専門の学校に行く。
9.女性に聞く。
10.ショップで試着しまくる。


切りがいいところで10個やれることを挙げてみました。


なかには無理無理なものもありますが、やろうと思えばこんなにやれることがあるのです。


ファッション、お洒落は学ぶもの。是非知っておいてもらいたい。


ファッションの学び、教育と言えば、ファッション専門の学校が思い浮かぶでしょう。しかしそれだけではない。


例えば、親から。祖父祖母から。


こんなことがなかったわれわれは自ら学んでいくのです。上に挙げた中からでもご自身に合う学び方を見つけてください。


私のブログが少しでも皆さんのお役に立てるよう、今年も書いていきます。