世の中、全然景気が良く感じられない。
こんな期間がどれだけ続いているのだろう。
私見だが、政権が変わっても状況は変わらないと思う。
閉塞したこの国を諦めるか否かは別にして、賃金が上がらない。年金は貰えないかも?
という中で、生きるために買うものは絶対あるし、また贅沢品というものもある。
ファッションはどうか?
ファストファッションが普及し、ファッションは多くの人の近くに来た。
超安い服やメルカリに見るような二次流通が当たり前になって、ハイブランドのような贅沢品を除くとコストパフォーマンスが良いか悪いかが叫ばれるようになっている。
近頃、コスパコスパと言い過ぎているように感じるのは私だけだろうか?
本当にコストパフォーマンスがいいものがどれだけあるのかは疑問だ。
それはファストファッションのように原材料を安価で買って、工賃の安いところで作れば原価は低く抑えられるだろう。
果たしてそれがコスパがいいと言えるのか。
一方、一般的なアパレルは、材料費など実質的な原材料費以外に、ファッションにはクリエイションという数字で出しにくい原価がある。
これらを積み上げていくとある程度価格に反映させなくては利益が取れない仕組みになっている。
ファストファッションに比べて、決してコスパはいいとは言えない。
それにしてもコスパ=安い服の組み合わせみたいになっているのが気になるのだ。
50代、60代のいい大人がコスパを気にしてはいけない。目的はおしゃれになること。コスパを争うことではない。
コスパは悪くても気持ちの充実感や高揚感、着心地の良さとか数字では表せないものがファッションである。
大人のおしゃれを実践したければ、コスパなんて言わないでほしい(自分でも言ってしまっているため自戒を込めて)。
多額のお金を使えと言っているのではない。有り金を全部使えと言っているのでもない。
ファッションは多少なりともお金はかかる。原価から見たファッションではなくて、気になる服を買って着ることがファッションと言えるのだ。
だから、無駄なお金を使わないためにも、失敗しないためにもファッションを学ぶ必要があるのだ。